1999
木材加工表面の粗さを計測・評価する際には、目的に応じて加工に由来する粗さや、細胞などの組織に由来する 粗さを識別したり、粗さ感に対応する評価尺度を用いる必要がある。JIS(日本工業規格)やISO(国際標準化機構)などが規定するフィルタ処理方法は, 例えば木材加工面上の径の大きい道管のように局所的な深い谷部が表面に存在する場合,実際に手で触れる ことのない谷底にある凸まで含めて評価する.このことは粗滑感と粗さパラメータとの対応が得られない一つの原因になる.そこで,谷底部分の凸を排除して表面粗さを評価する フィルタ処理方法について検討し,従来の方法と比較した.(試料:ミズナラ,回転かんなによる加工面)
測定領域内の断面曲線および粗さ曲線の一例 | 測定領域の等高図 |