ユナリグナだより

2002年12月

〜目次〜

  1. あいさつ
  2. 紙上総会の結果
  3. 新役員のお知らせ
  4. 会計報告
  5. 投稿記事
  6. 東京ユナリグナ通信
  7. 紙上総会の近況欄より
  8. 昨年度の卒業生の研究テーマと進路先
  9. 事務局より
  10. ユナリグナだよりのメール配信について
  11. 住所不明者
  12. 訃報
  13. 編集後記

〜あいさつ〜
 
『変革の時代へ』
ユナリグナ会長 坂本正弘 昭和57年卒業

 ユナリグナの会員・会友のみなさま方いかがお過ごしでしょうか?各界におかれましてお元気でご活躍のことと拝察いたします。
2002年も残り1ヶ月ほどとなり、今年も振り返ってみるとさまざまできごとがありました。日韓共催でおこなわれたサッカーのワールドカップ大会、北朝鮮による拉致事件、雪印に端を発した食品関係の偽装事件の発覚など、そして明るい話題としてはノーベル賞の物理・化学賞の同時受賞をあげることができるでしょう。大学をめぐる話題としても国立大学の独立行政法人化や21世紀COEプログラムなど新聞紙上をにぎわせました。つくづく時代の流れが大きく感じられる今日この頃です。
さて、ユナリグナに関連した話題としては平成13年度の農学部改組によって旧林学科・林産工学科を母体とした森林科学科の発足があります。教養部解体に伴い早い時期からの学部専門教育を、という教育方針の基に今年度から2回生が週1日を専門の日として午前中の講義、午後の実習に励んでいます。昨年までの生物機能科学科生物材料科学コースの3回生の最後の年と重なったことから、実験・実習を担当された先生方はかなりご苦労されたようです。来年から森林科学科の1期生が3回生になり本格的な学部教育が始まります。
また、ユナリグナ関係の研究室の動きといたしまして研究室の名称変更がありました。従来の研究対象・枠組みを再考し、21世紀に発展すべくより現実に則した名称に変更するものです。樹木細胞学分野(旧・植物細胞構造学←木材構造学研究室)、林産加工学分野(旧・生物材料生産システム学←林産機械学研究室)、生物繊維学分野(旧・天然繊維工学←林産化学研究室)、森林生化学分野(旧・バイオマス循環論)の4研究室において変更がありました。各研究室の先生方もますますお元気で教育・研究に励んでおられます。人の動きとしましては、4月1日付で小生坂本が講師に昇任させていただきました。
まだまだ日本経済は迷走中であり、学生たちの就職活動にも厳しさが続いています。会員・会友の方々におかれましても社会において厳しい局面に向かわれていることかと拝察いたしますが、くれぐれも健康に留意されご活躍されますよう願っております。


〜紙上総会の結果〜


 
ユナリグナ平成14年度新役員に関する紙上総会の結果を報告いたします。(返答、e-mail:163通、はがき:145通)

承認 306、非承認 0、白票 2

以上の結果を持ちまして新役員は承認されました。

〜新役員のお知らせ〜

紙上総会において承認されたユナリグナ平成14年度新役員(氏名、卒業年)をお知らせいたします。

会長
坂本正弘S57
副会長
宮藤久士H6、宇京斉一郎H11
監事
巽 大輔H6
会計
青野 初H13

運営委員
大澤純二S44、池際博行S50、藤田光男S56、吉岡まり子S57、高野俊幸S59、馬場啓一S60、
浅田隆之S60、奥 恭行S61、岩田忠久H1、村田功二H4、粟野達也H6、簗瀬佳之H8、江原 学H13、
大櫛祐一H14、應矢量之H14、那須野智子H14、渡辺登志子H14

〜会計報告〜

平成13年度の会計報告(平成13年4月1日〜平成14年3月31日)
 
【収入】 【支出】
前年度繰越金 2,141,616 紙上総会 55,085
利子 308,125 ユナリグナだより 86,742
終身会費 70,000 歓迎会 108,856
歓迎会寄付 45,000 写真代 6,122
その他 257 その他 866
次年度繰越金 2,307,307
合計 2,515,979 合計 2,515,979

ユナリグナ会員各位:
このたび、会計の際に残高の勘定を徹底していなかったため、収入が支出に対し257円の超過となる事態を発生させてしまいました。皆様の大切な会費を管理する役職にありながら、当方の不注意により皆様に御迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございません。今後このようなことを起こさぬよう、留意していく所存にございます。
平成13年度会計 松井芳明
平成13年度の会計におきまして収支に差を生じさせてしまいましたことを心よりお詫び申し上げます。収入欄の「その他 257円」は、上記の超過を表しています。今後このような事態が生じないよう金銭の管理を徹底し、さらに監事の財務監査を強化する所存でございます。
平成14年度監事 巽 大輔
 


〜投稿記事〜

会員の方からの投稿記事をご紹介いたします。ユナリグナだより編集部では皆様からの投稿をお待ちしております。日ごろ思っていることなどをどしどしお寄せください(投稿先:ユナリグナ事務局)。 


『蛙と微分』

巽 大輔 (平成6年卒業,森林科学専攻生物繊維学分野助手)

「カエルは動いているものしか見ることができません。なぜなら、カエルの目の前に死んだハエを差し出しても見向きもせず、ハエを揺り動かしたとたんにカエルはこれに飛びついて食べるからです...」幼いころに読んだ子供向けの図鑑には確かにそのようなことが書かれてあった。幼い私はカエルの立場になって想像してみた。暗闇の世界が広がった。目の前をハエが飛ぶと、スポットを浴びたようにハエが見える。しかし動くものが無い限り、何も見えない暗闇の世界なのだ!カエルはなんて気の毒な生き物なんだろう、と思った。
 「まてよ...」ふとひらめいた。「カエル自身が動いたときにはどうなるのだろうか?」再びカエルの世界に浸ってみた。すると、ピョンピョンと跳ねるごとに、目の前に明るい景色が現れたのである!これはまわりの景色が自分に対して相対的に運動しているからだ。しかし、止まるとまた暗闇になる。跳んだ瞬間に、原色の景色が視界に迫ってくる...。うん、これはなかなか面白い。
 しかし、ほどなくしてこれは真実ではないことに気が付いた。それは、例えばカエルが睡蓮の葉から葉へと跳び移るときに、足を踏み外すことなくきちんと目的の葉に移動することができるからである。このことは、カエルは跳ぶ前に目的の場所を「見て」いることに他ならない(カエルは跳んでから軌道を修正することができないのだ!)。とすると、「カエルは動いているものしか見ることができない」という記述は間違いであるはずだ。カエルは死んだハエも見えているに違いない。それではなぜこれを食べようとしないのだろう?
 それは、見えてはいるけれども食べ物として認めていない、ということではないかな?私はそういう結論に達した。真実はカエルに聞いてみないとわからないにしても、この結論は納得できるものである。しかし、動いてなきゃ食べ物じゃないなんて、それはそれでやっぱりカエルは気の毒な生き物だなあ...。
 しかし、である。「我々人間もカエルとたいして変わらない認識の仕方をしている」ということに、最近になって気が付いた。人間も変動するものしか認識できないことが多々あるのだ。例えば、店先にさりげなく置かれていた小物にふと目がとまり、これに意気投合して買ってみる。部屋に飾って初めのうちは気に入って眺めたりしているが、しだいに気に留めなくなってくる...。このような経験をお持ちの方も多いであろう。これは、「慣れ」あるいは「飽き」などという言葉で片付けられることが多いが、よくよく考えてみると「変動しないので認識しなくなった」と言うこともできそうだ。近頃、育てるタイプのおもちゃが流行したりしているが、これは変動することで常に認識され、使う側の欲求をうまく満たしているのだとも言える。
 先の例は、時間的な変動の認識についてであったが、空間的な変動の例もある。例えば、焼肉屋に行って仲間と盛り上がる。途中でトイレに行きたくなる。トイレから店内に戻るとき、それまであまり気にならなかった焼肉の匂いが急に感じられるようになる...。これも日常よく経験することである。これはトイレのドアのところで焼肉臭の原因となる物質の濃度が急激に変化しており、それが認識されたのである。
 以上のように、人間はある事象の時間的および空間的変動を認識する。その変動の度合いが大きいほど、認識の度合いも大きい。そういう意味では、人間もカエルもその認識の仕方に大きな差はないといえる。言い換えれば、事象の時空による微分係数を認識の源としているのだ。変動がない場合はd事象/d時空 = 0で認識できない。そう思えば、多くの物理法則が微分方程式の形で書かれるのも納得できる。物理量は人間が認識することで得られる値なのだから。
 微分係数を常に高い値で維持している人気アイドルグループがあることに気がついた。人間の認識能力をたくみに利用しているつんく氏は、やはり名プロデューサーなのであろうか。




『企業活動最前線 〜グローバル化の中で〜』

土岐 宏俊 昭和57年卒業

 同期入社であった坂本先生から原稿作成の依頼を受け、何を書こうか悩んでいるとあっという間に締め切りが過ぎてしまい、慌ててこの文章を書いています。何事にもぎりぎりにならないと取り組めない性格は社会人19年になっても直らず、卒論や修論で白石先生や西本先生にご心配をお掛けしたことを思い出しています。
 私は総合化学会社に勤めています。私が入社したのと同じくらいの時期に(20年ほど前)旧林産工学より4名ほど入社し、最近久しぶりに1名入社しましたが、同出身者は当社にはあまりおりません。所謂総合化学会社には林産の同窓生の方はそんなに多くないと思います。そこで、総合化学会社の今の雰囲気でも自分の仕事の話を通して伝えられればと思います。
 私は今、IT、建築建材、自動車、製紙、印刷印字などの市場セグメントを対象とした接着材料、塗工材料、添加材料などのR&Dに携わっています。旧林産工学に関連した材料をあげれば、木工合板用の接着剤、製紙材料などであり、先生方や同窓生の皆様方に大変お世話になっています。
今年の夏までは研究におり、これまでの会社人生のほとんどを研究開発ですごしてきましたが、この19年間、特にこの5年間の環境変化の大きさを肌で感じています。1つ目は事業の選択と集中がより鮮明になったことです。すべての事業が戦略をもって進められ、どのパートでも、1つの研究テーマでもまずは戦略をたててから進めることになります。さらには厳しい進捗管理と・・・・。今の仕事でも毎日戦略の言葉が飛び交っており、力づくでも仕事が進められた時代が少し懐かしくなったりもします。長いこと研究だけやっていると戦略などあまり勉強したこともなく、昨今はやりの戦略本を買い込んで勉強しております。
第二に俗にいうグローバル化が日々の事業活動で身近なものとして急速に実感してきました。当社の海外売上比率は昨年の24%から28%に4ポイント上がったように数字でも実感できますが、例えば各研究テーマで自分たちのお客様、パートナーに海外の会社がない例はほとんどなくなりました。つまり、日常のコミュニケーションに英語が必ず必要となってくるわけで、能力が足りなく悔しい思いをする機会が増えてきました。自分でもこりゃヤバイと感じ、2年前からN○○Aに通ってその辺のおばさんやサラリーマンと一緒にペチャクチャやっていますが、思ったように上達せず投資効率の悪さに自己嫌悪になっております。社員はTOEIC730点を求められており私が通ってるN○○Aではよく当社社員に会います。なにはともあれ、楽しんでやるように心がけいます。
 いま製造業はどの企業も中国に目が向いています。自分自身もこの前中国に行きましたが行った7都市全て大都会でビルも車も人もすごく多くその勢いに圧倒されました。さらに中国語ができないとやっていけない!これからのサラリーマンはskillアップにますます大変だ!と思わざるを得ません。
 これから当業界はさらに統合、編成が進むと思われます。変わっていく会社に自分も変えていくのが結構大変ですが、仕事と、今が旬の家族(妻、5、11、14才の子供達)とのバランスを模索しつつ何事も前向きに頑張って行くしかありません。
 大学もこれから結構かわっていくみたいですね。海外企業との競争に打ち勝つために、これからもますますご指導いただく機会が増えていくものと思いますのでよろしくお願いします。


〜東京ユナリグナ通信〜

綾木光弘 昭和51年卒業

一昨年の7月ごろ、東京近辺在住のはるか昔に大学を卒業したオジサンたちの、誰から言うともなく緊急動議が出されました。東京にこれだけ沢山のユナリグナのメンバーがいるので、是非一度東京でのユナリグナの会をやろうとの声があがったのです。そこで、本番までの約半年間、数回にわたり、後の発起人となるメンバーが集まり、準備を重ねてきました。最初は久しぶりに顔を合わせたメンバーでただ、酒をかわすことそのものを楽しんだのですが、だんだん準備に本腰入れ始め、発起人の中から自薦・他薦の幹事団が出来上がりました。
いざ始めようとすると、名簿つくり(分っているだけでも300名以上)、会場要約、案内作成、案内発送と結構大変な作業です。いよいよ、2000.12.9の記念すべき東京ユナリグナの発足会。予想以上の70名あまりが、会場の新宿三井クラブのパーティ会場に集合。京都からも杉原先生や高部ユナリグナ会長(当時)も来ていただき、大澤会長の挨拶をもって華やかにスタートしました。卒業以来30年ぶりで顔を合わせる同期生などがいて、あちこちで歓声が沸き上がりました。長い間会っていなくても、ほんの数分で学生時代にタイムスリップ。その後、各人の近況報告があり、最後に記念撮影で終了となりました。2次会の参加者を募集したところ、出席率が9割を超える異常?な盛り上がりと成りました。このように、初めての東京ユナリグナの会は大成功で幕を下ろしました。これに気を良くした幹事団、とりあえず21世紀以降もと、昨年11月10日に第2回を開催しました。第2回は出席者は40名と人数は減少しましたが、京都からは杉原先生、横田先生、元職員の尾崎さんや松丸さん等を加え、第1回に勝るとも劣らないにぎやかさとなりました。このときに東京ユナリグナという名称と会則、今後2年に一度開催するという基本方針が決まりました。1次会だけでは話が終わらず、幹事団の関与しただけでも3次会?まで続き、Y先生等も往年のバイタリティ!で最後までお付き合いいただきました。
いよいよ来年は第3回ですが、宴会好きの幹事団は来年を待ちきれず(年をとるとせっかちになるのか?)今年も来年の下準備と称して、忘年会をやる気配が濃厚です。全国のユナリグナ会員の皆様、出張の日程でも合えば、来年は是非東京ユナリグナにも出席ください。お待ちしております。



〜紙上総会の近況欄より〜


紙上総会の近況欄に寄せられたメッセージです。編集部による掲載漏れにつきましてはご容赦願えれば幸いです。

氏名(卒業年)
メッセージ
鳥木 晃(S44) 関東圏の同級生の皆さんと交流の機会が増えています。赤いチャンチャンコがチラチラしてきました。
・落合善昭(S44) 仕事の都合により24年ぶりに関西へ帰ってきました。
小野克己(S44) 三年半の単身赴任を終え5月24日京都実家に帰ります。また大学へも寄せていただきますのでよろしく。
西村光男(S44) 最近は周りの自然(木とか草とか)に興味を持っております。
・十合覚一(S45) この4月より丸紅より加地テックと言うコンプレッサーメーカーの東京支社に出向しています。単身赴任です。
後藤俊幸(S45) 2001年10月より、23年間務めていました大阪医科大学から京都大学医療技術短期大学部に移りました。
・渡辺博佐(S46) 相変わらず、産業繊維の応用面での研究開発を担当しています。2種類ンパラ型アラミド繊維の市場を伸ばすのも使命の一つです。
・桂 徹 (S47) 最近、森林認証製品に関わっています。年を経た林産出身者にふさわしい仕事です。持続可能な森林からの木材の利用が増えることを期待しています。
・久保元伸(S47) の会社には昭和60年に中途入社しました。当初はユナリグナのメンバーは私だけでした。今後も増えることはないだろうと思っていましたが、いつのまにか私を含めて3人になりました。みんなフッ素化学製品の研究開発をやっています。
・常深昭彦(S47) 異分野(ガスセンサー製造)の異職種(経理)へ移ってはや21年です。会合で皆さんとお会いすると昔の知識が少しだけよみがえります。いまや、会社では「小うるさいおじさん」です。老後のため、日曜菜園をやっています。
・岩堀博志(S48) 3月より東京勤務になりました。単身赴任で菊名〜神谷町を通っています。12年ぶりの東京で、地下鉄の増えたのにはびっくりしました。
・池際博行(S50) 本年4月に、勤務地の和歌山市にそれほど遠くない大阪府泉南市に移りました。遠く眼下に関西空港を見下ろす、小高い丘にある団地内です。
・綾木光弘(S51) 昨年より、こぶ付単身赴任(東京に子供一人と私、京都に女房と子供二人が私の京都の実家で生活している)の新生活スタイルを確立しつつあります。新しいスタイルでの生活をエンジョイしております。いよいよ50代、ますます張り切っております。東京に出張のおりは是非声をかけてください。東京ユナリグナへの参加もよろしくお願いいたします。
・吉田 弘(S53) 出身高校の理科教員として4月よりやっております。
・櫻田幸三(S54) 元気で暮らしていますが、H15年4月にはいよいよ大昭和製紙と合併します。私の所属する本部の人員もかなら増え、大所帯になりそうです。話変わって、私の子供も今年中学になり、毎日学業に励んでいますが、中間試験などで夜遅くまで勉強する姿を見ると、自分の昔を思い出してしまいます。ガンバレと思う今日この頃です。
・坪内克己(S55) 組織改変以降の状況がさっぱりわからなくなっております。
・冬木敏夫(S55 修) この4月に転勤しましたが、単身赴任先は岡山で変わりません。
・岸野保彦(S56) 子供が大学を受験する年頃になってきました。いろいろと考える事が多い、今日この頃です。
・中島孝雄(S56) 昨年の8月から近畿中国森林管理局で勤務しています。
・中山栄子(S57) 坂本君、会長ご苦労様です。今回の役員さんの中には私の存じ上げている方が何人も入っていらして、ちょっぴり懐かしいです。仕事と子どもに追われてなかなか京都には帰れませんが、今後ともよろしくお願いいたします。
・伊藤弘雄(S59) 私も、企業変革・自己改革の為に日夜悪戦苦闘しております。
・川崎慶子(S59) 本人、U.S.A.インディアナ州に在住。平成16年には帰国する予定です。
・岸 肇 (S59) 4月から兵庫県立姫路工業大学の教員となりました。高分子・複合材料物性の研究を続けつつ、元気な学生に刺激を受けながら、改めて勉強しています。自宅や大学の周辺は畑や池や小さな山がいっぱい「となりのトトロ」の世界みたいだと、子供とともに喜んでいます。田舎の好きな方、お立ち寄りください。
・瀬川浩子(S59) 勤務先、右京福祉事務所保護課にかわりました。
・佐藤計一郎(S61) 小生、目下、広島で単身赴任生活を送っております。
・加藤千明(S61) 3つめの仕事として「いなみシロアリ対策チーム」を発足させました。今でも十分忙しいのに「アホチャウ」といわれているのかもしれません。
・中川徹夫(S61) 分子性溶液の構造を、Kirkwood-Buff理論を用いて調べています。1−プロパノール水溶液の成果を、日本化学会誌の3月号(最終号)に発表しました。
・石井竜一(S62) この1月から本社(三菱製紙)資材林材部に転勤となり、海外植林プロジェクト関係の担当となりました。
・染谷広幸(S62) 院生続けています。
・小濱裕司(S63) 先日、久々に大学近辺を歩きました。お世話になった?あの店この店。中からは変わらない賑やかな声。色々な思い出がよみがえりました。
・佐々木隆行(S63修) 妻の実家の敷地内に家を建てました。お近くにお越しの際は、お寄り下さい。
・岩田忠久(H1) 昨年11月に男の子(忠将)が誕生しました。
・今村剛士(H1) 子供がついに小学生になってしまいました。うれしいやらかなしいやら。
・小池 豊(H2) 当初1年の滞在予定でしたが、03年3月末までの滞在となりました。しかし、英語は全然上達しないものですね。先日の学会も、準備不足も手伝って、屈辱の原稿棒読みとなりました。
・野間田匡(H2) 姫路に移り住んではや6年半、田舎でもなく、都会でもないこの環境は、子持ちの者にとってはなかなかいいものです。若者には物足りないとおもいますが。
・永島晃治(H3) 5/10に女の子が生まれました。
・鈴木健二(H3) 木材とは遠く離れ、創薬研究のためにコンピューターに向かう毎日です。
・村島弘一郎(H4) 1年半の米国留学を終え、帰国しました。日本の会社員生活に逆戻りです。
・今井大介(H4) 社会人生活もあっというまに8年経過してしまいましたが、いっこうに精神的向上は見られず、物忘れが強くなるばかりです。
・植田祥平(H4) 最近新型キノコの栽培試験に凝っています。
・扇谷 浩(H4) 運動不足が気になる今日この頃。ソフトボール大会がなつかしいです。
・斎藤幸恵(H4) ホームページを拝見しました。歓送迎会のようすなど画像が見られるのはウェブならではのよさだと思いました。懐かしい光景だな、と思うということは随分卒業して時間が経ったということですね。
・横尾晴久(H4) 社会人として10年、参画したプロジェクトに1年で自ら幕を引く、という挫折を味わいました。構造変化が加速する中、常に先を読みリスクをとる、あるいは不確実性を超えるオプションを用意する、といった戦略的な思考の重要性を痛感しております。アンテナを高め、自分を磨く「修行」中です。
・中村隆幸(H5) うちに第一子(仁哉)が、5/19に1才を迎えました。元気にスクスク育っています。
・石崎雅也(H6) 日本製紙では毎年海外(アメリカ、フィンランドなど)から夏期研修生を受け入れています。彼らと富士山に登ったり、バトミントンをして飲みに行ったり、ホームパーティーを開いたりと、いろいろしてきましたが今年はどんな出会いがあるか楽しみにしています。
・山本留美子(H6) 元気にしております。
・岡嶋克也(H6) 3年弱の海外勤務を終え、2月の中旬よりもとの職場(東レ(株)テキスタイル開発センター)に復帰しています。
・見舘雅寿(H6) 現在、住友林業集合住宅本部にて主に2×4造の特殊建築物の設計をしています。役員リストに懐かしい名前が何人もあり、すこしほっとした気持ちになりました。
・張 敏(H6 修) 今年1月に森林総合研究所より京都大学木質科学研究所に転勤してきました。
・中村信吾(H6 博) 岩手の盛岡から五年ぶりに移動になり、つくばにもどってきました。
・今井牧子(H7) また京都に戻ってきました。
・川村規世枝(H7) 仕事で車を運転する機会が増え、パジェロで悪路を走ったりするのにも慣れてきました。交通安全第一でいきたいと思います。
・長澤真紀子(H8) 2月に船橋へ引越しました。慣れない関東での生活ですが、何事も目新しく楽しんでいます。
・高橋信吾(H8) 株)三菱総合研究所にて元気に勤務しております。
・片平 類(H8) ただいまO.D.中。学位への道は険しいなあ。
・加納正裕(H10) 四月から二年ぶりに東京勤務となりました。二年間いない間にいろんな所に建物ができていたり、街並が変わっていたり(特に会社周辺)と時の流れを感じます。今年の役員にも私の同級生がいなくなり、学校に残っている人も僅かなのでしょう。こちらでも時の流れを感じる次第です。
・竹之内みどり(H11) 大学をとりまく状況は変わりつつありますが、変わらない熱意をもって、研究に頑張って下さい。
・山根 力(H12) ご無沙汰しています。横浜は梅雨でも無いのに雨や曇天が続いています。こちらでは雨が降ると気温が下がります。蒸し暑い京都とは異なり、過ごしやすいですが、あの湿度が懐かしかったりもします。
・西向裕相(H13) レンゴー(株)淀川工場製紙部製紙課に勤務して2年目になります。
・阿満証子(H13) 静岡で元気にがんばっております。
・杉原彦一 別に変わったことはありませんが何もかもスロモーになり、すべてボチボチとやっています。ぼけが漸次進むということだと思っています。
・岡村圭造 この3月31日で7年間の京都文化短期大学、京都学園大学の勤めを終えました。卒業生にお役に立てることがあれば遠慮なく申し付けて下さい。2回目の定年を迎えます。私学に勤めて、新しい刺激もありましたが、やはり京大時代は恵まれていたことを痛感します。
・岡本 一 「五十の坂」などの慣用句がありますが、平均寿命をこえる辺りからは「胸突き八丁」です。
・中戸莞ニ ・元気にくらしております。
・西尾嘉之 大学改革関係の委員で会議に追われています。もっと時間が欲しいのですが――(院生達はよくがんばっています)。



〜昨年度の卒業生の研究テーマと進路先〜


 研究室ごとに卒業生の研究テーマと進路先をまとめてみました。氏名、研究テーマ、進路先の順に示してあります。修士および博士課程修了者はそれぞれ氏名の下に(修)、(博)と示してあります。



森林科学専攻
・生物材料設計学分野
金本亜希子(修) 材質の識別における視覚的判断要因 大和ハウス工業株式会社
杉江良寛(修) 外装に用いられる木材の色彩の経年変化とイメージ 森林科学専攻博士後期課程
田中至盛(修) 心理イメージと視覚物理量の関係の数式化
−「派手な」「落ち着きのある」「感じのよい」イメージと色彩の関係−
凸版印刷株式会社
福井雅基(修) 住宅およびその中の家具の振動挙動解析
−住宅軸組模型を用いた上下振動を含む動的実験−
大建工業株式会社
藤山直人(修) 画像相関法によるJISせん断試験体の破壊挙動解析 リクルート株式会社
石黒成紀 木目パターンの画像的特徴と心理イメージの関係 森林科学専攻修士課程
中島寛哉 住宅の外観的特徴が心理イメージに与える影響 森林科学専攻修士課程
星野智史 違和感を与える床パターンとは?
−木質ピースの配置及びコントラストが視覚的イメージにおよぼす影響−
森林科学専攻修士課程
渡辺高志 画像相関法による有節材の破壊挙動解析 森林科学専攻修士課程
・林産加工学分野(旧 生物材料生産システム学分野)
川野智子(修) 数値計算による木材加工室における浮遊粉塵濃度分布の予測 凸版印刷株式会社
菊田元実(修) 木材切片の乾燥中に発生するAE
−柔細胞におけるキャビテーションとAE発生の関係−
永大産業株式会社
柴田素子(修) 建設汚泥固化・破砕材を用いた粒子層のシロアリ物理バリアとしての有効性
−パイプを用いた二三の貫通−
日本IBM株式会社
栗山欣悟 木材の横圧縮における温度上昇 森林科学専攻修士課程
藤野勝徳 ボールエンドミルによる木材の表面加工における仕上げ面の粗さ 森林科学専攻修士課程
・生物繊維学分野(旧 天然繊維工学分野)
岡崎美緒 バクテリアセルロース溶液の液晶性 森林科学専攻修士課程
財満信宏 ケナフのパルプ化と酵素漂白 応用生物科学専攻修士課程
柳澤正弘 由来の異なるセルロースブレンド系の材料特性 東京大学大学院農学生命科学研究科
生物材料科学専攻修士課程
・樹木細胞学分野(旧 植物細胞構造学分野)
穐吉康平(修) 免疫標識法で観察したブナ細胞壁におけるグルコマンナンの堆積 森林科学専攻博士後期課程
門川朋樹(修) 環孔材(ミズナラ・スダジイ)における孔圏外道管のネットワーク構造  京都大学大学院理学研究科
佐藤貴彦(修) ポプラ分化中木部におけるフェニルアラニンアンモニアリアーゼ,ケイヒ酸-4-ヒドロキシラーゼの免疫局在 理化学研究所発生再生科学総合研究センター
大室義仁 モノリグノール生合成の最終段階で働く酵素の免疫局在 就職活動中
吉藤聡子 抗デヒドロジバニリン抗体によるヒノキ細胞壁の標識 森林科学専攻修士課程
渡辺登志子 針葉樹キシラン(アラビノグルクロノキシラン)に対する特異抗体の調整 森林科学専攻修士課程
・複合材料化学分野
桂 寛文(修) 木質バイオマスの利用によるカーボンファイバーの調製 旭化成(株)
川原真理子(修) キチンのアルキルエステル誘導体の調製とポリ-ε-カプロラクトンとの相溶化挙動 (株)富士通ビー・エス・シー(BSC)
谷河愛美(修) セルロースおよびキチンのヒドロキシプロピル誘導体からの新規液晶材料の調製  (株)ノエビア
廣田義人(修) バイオマス系液化物からのポリウレタンフォームの調製とその生分解性 三井化学(株)
應矢量之  カラギーナンをベースとする磁性複合材料の作製と磁化特性評価  森林科学専攻修士課程 
清家京介  コレステロール誘導体/鎖状アミンから成る脂質錯体の転移挙動と液晶ガラスの構造緩和 森林科学専攻修士課程
・生物材料化学分野
直井裕一郎( 熱帯産樹木抽出成分の生理活性
−抗Helicobacter pylori活性
塩野香料株式会社
中山國宏(修) 還元末端に不飽和脂肪酸を導入したセルロース誘導体の調製と性質 就職活動中
那須野智子 タンニン・ホウ素錯体含浸試験体の防腐・防蟻性 森林科学専攻修士課程
吉田彩子 位置選択的硫酸化多糖の調製 森林科学専攻修士課程
地域環境科学専攻
・バイオマス循環論分野
神堀由依(修) 土壌中におけるイナワラの分解について  吹田市役所
北川真弓(修) ハチクのβ−グルコシダーゼについて  東燃ゼネラル石油株式会社
大櫛祐一 ショ糖をシグナルとした誘導・抑制のかかるタンパク質の解析 地域環境科学専攻修士課程
尾崎猛智 モウソウチク葉緑体DNAの逆位反復配列領域に関する研究 山梨医科大学
藤村千里 モウソウチク(Phyllostachys pubescens Mazel)ミトコンドリアATP合成酵素βサブユニット遺伝子の解析 地域環境科学専攻修士課程
三宅寛子 タイバジル(Ocimum basilicum 'Siam Queen')の種子表層の構造と繊維状多糖 地域環境科学専攻修士課程
木質科学研究所
森林科学専攻
・複合材料分野
石丸謙吾(修) 炭化過程におけるバイオマスカーボンの微細構造の解析 森林科学専攻博士後期課程
音野篤史(修) CCA処理木材の熱分解におけるヒ素の挙動 吉富ファインケミカル(株)
中原 進(修) 植物系低環境負荷・高強度材料の創製 松下電工(株)
・劣化制御分野
岡部一志(修) 日本産地下シロアリへのベイトシステムの適用と効力評価 森林科学専攻博士後期課程
中井 祐(修) 木材および木質材料の熱分解溶液の成分分析と生物活性 大建工業株式会社
・構造機能分野
北守顕久(修) 木造伝統構法における貫接合部の力学挙動に関する研究 森林科学専攻博士後期課程
野口昌宏(修) 集成材門型架構のためのボルト締めクロスラップジョイントに関する研究 森林科学専攻博士後期課程
応用生命科学専攻
・遺伝子発現分野
下村文恵(修) Studies on O-methyltransferase cDNAs from Pinus densiflora 万有製薬(株)
井原由里(博) Molecular analysis of cotton cellulose synthase 東京大学分子細胞生物学研究所 (PD)
小西照子(博) The expression of sucruose synthase and its role in plant β-glucan synthesis 米国ミシガン州立大学 (PD)
小段篤史(博) Structural and functional diversity of stilbene synthases from Japanese red pine (Pinus densiflora) 理化学研究所播磨研究所 (PD)
・生化学制御分野
西出辰徳(修) 銅耐性木材腐朽担子菌オオウズラタケ由来イソクエン酸リアーゼのcDNAクローニング 日清フーズ株式会社
・バイオマス変換分野
馬上 学(修) 担子菌Pleurotus ostreatus(ヒラタケ)の形質転換系の改良と利用  (独) 種苗管理センター
エネルギー科学研究科エネルギー社会・環境科学専攻
エネルギーエコシステム学分野
山本大佑 木材多糖の熱分解における無機塩の添加効果
−セルロースとキシランとの比較−
エネルギー社会・環境科学専攻修士課程


〜事務局より〜
 現在、会員名簿の管理はユナリグナ事務局で行っています。住所等変更されました際は、事務局までご一報くださいますようお願い申し上げます。

ユナリグナ事務局
606-8502 京都市左京区北白川追分町
京都大学大学院農学研究科森林科学専攻内
e-mail:unaligna@kais.kyoto-u.ac.jp
URL:http://h1sparc1.kais.kyoto-u.ac.jp/~unaligna/
郵便振替口座 0070-4-41843 京大林産工学同窓会
京都大学農学部四明会は、大変な財政危機にあります。名簿を参照されたい会員の皆様は、ぜひ四明会名簿をご購入いただきますようお願い申し上げます。名簿の購入申し込みは、下記にて随時受け付けております。

京都大学農学部四明会
〒606-8502 京都市左京区北白川追分町
TEL/FAX: 075-753-6030
E-mail: shimei@kais.kyoto-u.ac.jp
URL: http://www.kais.kyoto-u.ac.jp/shimeikai/


〜ユナリグナだよりのメール配信について〜

ユナリグナだよりのメール配信に同意いただいた会員の皆様には、今回もe-mailにて配信させていただきました。これにより、ユナリグナの運営経費が節減され、運営委員の労力も大幅に軽減されました。メール配信に同意いただいた皆様には厚く御礼申し上げます。今後もユナリグナだよりを皆様にお届けするために、メールアドレスの変更等がありましたら下記ユナリグナ事務局までご連絡ください。また、次号よりユナリグナだよりのメール配信を希望される方もこちらへご連絡ください。
e-mail: unaligna@kais.kyoto-u.ac.jp


〜住所不明者〜

 
下記の方々の連絡先が不明となっております。ご存知の方はユナリグナ事務局までご一報くださいますよう、お願い申し上げます。氏名と卒業年を掲載してあります。敬称略。
杉本隆一S45、中江奘重郎S45、岸本郁冶S46、西條秀昭S46、武田真S47、原田正美S47、吉田仁S47、佐藤秀次S48、武久文雄S48、山崎康一S48、荒木正仁S49、松本廣治S49、山口篤志S49、大久保伯明S50、安田明S50修、神園泰比古S51、永井育子S51、三谷智加子S51、山本信夫S52、石井進悟S54、安田歩S54、原田良雄S55、関充利S56、吉村守S56、白木博S58、田中克明S59、生宗里佳子S60、松波のぞみH1、伊藤秀己H2、山下正毅H2、浦上善一郎H3、瀬之口潤輔H3、田辺徹H3、北澤早苗H5、石井励一郎H6、藤崎浩二H6、上月章浩H8、松山拓郎H8、喜田節子H9、澤田剛H9、仲亀誠司H9、橋本知鑑H9、


〜訃報〜

本学名誉教授村上浩二先生は、平成14年7月4日逝去されました、享年70。
 先生は、昭和30年京都大学農学部農芸化学科を卒業、同大学院で学ばれた後、信州大学農学部講師、助教授を経て同43年京都大学農学部助教授、同55年教授に就任、林産化学講座を担任された。平成7年定年により退官され、京都大学名誉教授の称号を受けられた。この間、平成4年より2年間評議員として農学部大学院化に伴う改組のとりまとめをはじめ、大学の管理運営に貢献された。
 先生は、木材の化学、パルプ製紙科学に関する研究において優れた業績を残された。それらの中でとくに木材繊維および非木材繊維の形態と製紙特性の関連の研究は、今日注目されている非木材繊維からの紙製造における大きな指針になっている。
 また、包装学会、木材学会、繊維学会などにおいて副会長、理事、評議員などの要職を歴任された。
ここに謹んで哀悼の意を表します。


〜編集後記〜


  今号では、学内だけでなく学外の方にも投稿をお願いいたしました。また、東京ユナリグナの状況についても〜東京ユナリグナ通信〜として投稿いただきました。執筆いただきました方々にはこの場を借りて御礼申し上げます。
ユナリグナだよりは会員の皆様のための同窓会誌です。幅広い年代の方々、様々な方面でご活躍の方々から投稿いただいたほうが、より楽しく充実したものになると思いますので、内容はどんなものでも結構ですので、皆様からの積極的な投稿をお待ちしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
また、ユナリグナの方針、ユナリグナだよりに対する皆様のご意見、ご感想、質問など何事でもかまいませんので会員の皆様のお声をお聞かせいただければ幸いです。
 ユナリグナのホームページも随時updateいたします(下記URL)。ぜひアクセスしてみてください。


ユナリグナ事務局
606-8503 京都市左京区北白川追分町
京都大学大学院農学研究科森林科学専攻内
e-mail:unaligna@kais.kyoto-u.ac.jp
URL:http://h1sparc1.kais.kyoto-u.ac.jp/~unaligna/
郵便振替口座 0070-4-41843 京大林産工学同窓会


編集 宮藤 久士

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