2001
PEG含浸処理中の木材の変形や破壊に由来するアコースティック・エミッション(AE)を検出し、AE計測を用いた欠点検出を試みた。
小型AE検出装置による風乾中の出土木材から発生するAEの検出
AEは、水分移動時の圧力変動や収縮する試料と針との摩擦によって生じる。
発生したAEはウェーブガイドとなる針によって補足されセンサに伝達する。
PEG処理中の小試験片からのAE計測
PEG処理中の試片からのAEをガラスビンの外周面や試片保持具(ステンレス鋼製)に取り付けたセンサで検出した。
PEG処理中の出土木材から検出されたAE事象の変化
PEG濃度を上げると脱水が起き、重量が一旦低下し、試料は収縮した。その後PEGが浸潤し重量が増加し、AE事象率が増加した。
出土木材の真空凍結乾燥時のAE計測
鋼線(直径1mm、長さ200mm)を試料に挿入し、これにAEセンサを取り付け、試料内で発生するAEを鋼線(ウェーブガイド)で検出した。
熱伝対で試料表面、表面から1cm、中心温度を測定した。
真空凍結乾燥時の試料温度とAE事象率の変化