1998
木材加工表面の粗さを計測・評価する際には、目的に応じて加工に由来する粗さや、細胞などの組織に由来する 粗さを識別したり、粗さ感に対応する評価尺度を用いる必要がある。粗滑感と対応する粗さパラメータを求めるために,官能検査で得られた粗さの真理量を考慮したフィルタ処理方法を考案した.種々の幅、深さの平行溝のあるシートを用いて官能検査を行い、これ以上溝の幅または深さを大きくしても粗滑感に影響を与えなくなる溝の幅、深さを求めた。これらの値をしきい値として断面曲線から包絡線を抽出し、得られた包絡線を平均線として粗さ曲線を求めた。