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2002

浴室下部のイエシロアリの巣から発生するAEと巣内温度の連続計測

A Long-term Observation of Activity of Coptotermes formosanus in The Nest under The Bathroom by Continuous Acoustic Emission (AE) and Temperature Monitoring

イエシロアリが営巣している木造住宅の浴室下部について,巣から発生するAE波の連続計測を試みた.浴室内から床下の巣中心部に向かって垂直方向に穿孔した後,ステンレス製の棒を巣中心部まで挿入した.このステンレス製の棒をAE波のウェーブガイドとして利用し,端面にAEセンサ(PZT圧電素子,共振周波数150kHz)を接着した.同様に浴室に隣接する炊事場の床下から,巣に接している基礎コンクリートを通して,浴室下部へ水平方向に穿孔し,ステンレス製の棒を差し込んだ後,AEセンサを取り付けた.また巣内温度,室温,土中温度(深さ20cm)を熱電対で計測した.AE計測に関しては,浴室内から床下の巣中心部に向かって挿入したステンレス棒を出し入れすることによって,定期的に巣へ刺激を与え,それにシロアリが反応して発生すると考えられるAEの増減傾向を調べた.




Fig. 1. 浴室下部の巣におけるAEと温度計測




Fig. 2. 浴室下部の巣における温度とAEとの関係
矢印は浴室から差し込んだ金属棒を抜き差しすることによる刺激を与えた日を示す.




Fig. 3. 浴室下部の巣への刺激とAE発生の関係
矢印は浴室から差し込んだ金属棒を抜き差しすることによる刺激を与えた時間を示す.



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